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あとがき [エルマーのぼうけん]

「MY FATHER'S DRAGON~エルマーのぼうけん~」の連載は以上で終わりです。

ちょっとふざけすぎた部分もありましたが、なんとかやりきりました。

最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

 


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MY FATHER'S DRAGON 最終話 [エルマーのぼうけん]

急接近してくる動物たち。

しかし、神はエルマーとドラゴンに味方した。

橋の1匹目にあたるワニが、チュッパチャップスを舐め終えたのだ。

彼は向きを変えて川を泳ぎ始める。

すると、まだ舐め終えていない2匹目のワニがそれについていく。

残りの15匹のワニも同じように続き、橋は曲がってしまった。

ワニの背中に乗っている動物たちは、そのまま身を委ねるしかなかった。

必死に抵抗するも、為す術がない。

「グヘヘヘ〜。

最後に笑うのは俺たちなんだよ!」

エルマーは、惨めな動物たちを見ながらのたうち回って笑った。

しばらくして、ついにエルマーはロープを切り終えた。

嬉しさを走り回ったり、宙返りで表現するドラゴン。

彼は、キャリアの中で1番といっていいほど興奮していたのだ。

ようやくおとなしくなったドラゴンが尋ねた。

「出発しますよ。

何処に行きます?」

「とりあえずぅ〜ビーチでダラダラを過ごして〜、明日になったら帰路につこう〜みたいな。

まずはタンジェリーナ島へ出発〜的な!」

エルマーが叫ぶと、ドラゴンは舞い上がった。

真下にはジャングル、ドロドロの川、そして醜い動物たちが見える。

ワニ達は背中に乗っているフルコース料理、つまり他の動物たちのことを考えてニヤリと笑っていた。

「れどもー!

ゴラドンが必要だ!

おっと失礼…。

戻れー!

ドラゴンが必要だ!」

みんな大好きねずっちが叫んだ。

「カムバック侵入者!

ドラゴンを返せ!」

残りの動物たちも叫ぶ。

しかし、誰もエルマーとドラゴンの勢いを止めることは出来なかった。

おわり

 

 


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MY FATHER'S DRAGON 第28話 [エルマーのぼうけん]

ドラゴンは、エルマーが助けに来てくれていることに気付いた。

「ここだよ!

ここにいるよ!

見える?

急いで!

イノシシ達が追いかけてきてるよ!」

興奮して、ジャンプをしながら奇声をあげるドラゴン。

エルマーはドラゴンに駈け寄り、鋭利な刃物を取り出した。

そして、慣れた手つきでロープを切り始める。

「落ち着け!

きっとうまくいくから。

君はただ突っ立てりゃいい!」

みるみる迫り来るエルマー追跡隊の動物たち。

しかし、ロープはまだ切り終わらない。

「もっと速く!」

ドラゴンは叫び続け、エルマーはじっとしないドラゴンに殺意が芽生えてきた。

「やばくなったら向こう岸に飛んでいって、そこで切り続ければいいだけだよ」

イライラしながらエルマーはなだめた。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第27話 [エルマーのぼうけん]

エルマーが15匹目のワニを渡ろうとした時、サル軍団のわめき声が止んだ。

そして、激しい音が近付いてくる。

「エルマーのバーカ!

お前の母ちゃんでべそっ!

奴は侵入者で、ドラゴンを狙ってる。

殺しておしまい!」

トラ、サイ、ライオン、ゴリラ、サル軍団、そしてイノシシが怒りに身を任せて川岸に押し寄せてきたのだ。

エルマーが最後のワニにチュッパチャップスを取り付けた時、イノシシに見つかってしまった。

「奴は向こう岸に行こうとしているぞ!

ワニの橋を使っているぞ!」

エルマーが反対側の岸に跳び移ろうとした時、イノシシは既に1匹目のワニの上にいた。

ピンチ!

急がなければ捕まってしまう。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第26話 [エルマーのぼうけん]

エルマーは2ダースのチュッパチャップスと、輪ゴムを取り出す。

「ここに刺すよ。

チュッパチャップスは、水の外に出しておいた方が長持ちするんだ。

とりあえず1匹はこれで舐められるよ」

最初に話しかけてきたワニが岸に上がり、味見をした。

「うまい!

うますぎる!

これはまるで…以下略」

「もし君が気にしないのであれば、2本目のチュッパチャップスをしっぽの先に輪ゴムでとめたいのだけど… いいよね?」

エルマーが提案した。

「もちろんだとも」

快く引き受けるワニ。

「しっぽの先を水の上に出して」

「いいとも!」

ワニがしっぽを持ち上げた。

エルマーはワニの背中を走り、チュッパチャップスを輪ゴムでとめる。

「次いってみよう!」

エルマーが叫ぶと、2匹目のワニがやってきてチュッパチャップスをしゃぶり始めた。

「さあ、1列に並んで!

効率よくみんなにチュッパチャップスを配っていくよ」

ワニ達はエルマーの呼びかけに応じ、川を横切って1列に並んだ。

エルマーが、しっぽにチュッパチャップスを取り付けてくれるのを待っているのだ。

「神になった気分だよ」

調子に乗ったエルマーが見ると、ちょうど17匹目のしっぽが反対岸に届いていた。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第25話 [エルマーのぼうけん]

「誰かいるの?」

「僕だよ。

ワニだよ」

左側から声がした。

「水はいいよ。

君も泳がない?

関係ないけど、甘いモノが食べたいな」

淡い月が雲の後ろから出てきた。

おかげでエルマーは、水上に頭だけ出しているワニを確認できた。

「いいえ。

結構です」

丁寧に、それでいてストレートに断るエルマー。

「日没後は泳がないことにしてるんだ。

でも、甘いモノなら持ってるよ。

ほら、チュッパチャップスだよ。

好きでしょ?」

「チュッパチャップス!

そいつは最高だ!

どうだいみんな?」

「やった!

チュッパチャップス!!

ヒーハー!!!」

1匹のワニが呼びかけると、すべてのワニがミュージカル風に声を合わせて歓声を上げた。

ワニは全部で17匹いた(エルマー調べ)。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第24話 [エルマーのぼうけん]

エルマーは道を戻り、川を渡る方法を考えることにした。

すると彼は、長い竿が立っているのを見つけた。

その竿からは、1本のロープが向こう岸にわたしてあった。

ロープは竿の先端の輪を通って垂れ下がり、大きなハンドルに巻き付いている。

そこには、『ドラゴンを呼ぶときはハンドルを回せ。奴が反抗期ならばゴリラに報告せよ』と記されていた。

エルマーには猫の情報があったので、ロープの反対側の先にドラゴンが繋がれていることを知っていた。

もしもドラゴンがこちら側にいたら、ゴリラに翼を「これでもか!」と言わんばかりに捻られ、反対側に飛ばざるを得なかっただろう。

逆に反対側にいたらゴリラに窒息死するほどロープを引っ張られ、飛んで戻って来るしかない。

「皮肉だよね…」

エルマーは、過去に前例がないほどドラゴンを哀れに思った。

事実、半人前のドラゴンには厳しい現実である。

「こっち来いよ!」

と、言いかけてやめるエルマー。

呼びかけてしまったら、ゴリラに気付かれてしまうからだ。

そこで竿を上り、ロープをつたっていく方法を思いついた。

ところが竿は異常に高い。

たとえ動物たちに見つからないで上れたとしても、手でぶら下がりながら進むしかない。

川は濁っていて、ベテランの目から見ても危険すぎる。

けれど、エルマーのあまりに小さな脳みそでは他に良い方法を考えつかなかった。

いざ竿を上ろうとしたとき、「バシャバシャ」という音がした。

サル軍団が騒いでいるにも関わらず、その音は骨伝導で確かに聞こえた。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第23話 [エルマーのぼうけん]

「オイッ!」

目の前から大きな声が聞こえた。

「うっせーぞブス!」

汚い言葉遣いで答えるエルマー。

彼は顔を上げて後悔することになる。

話しかけていたのは、ちょいワルなゴリラぁ〜ちゃんだったのだ。

「お前に自己紹介をするチャンスをやろう。

10秒やるからお前の名前、年齢、職業、そしてリュックの中身を白状しろ!」

そう言うと、ゴリラは早口でカウントを始めた。

「えーと、名前はエルマー・エレベーター。

えー、職業は探検家で…」

言い終わらないうちにゴリラが叫ぶ。

「ターイムアップッ!

ドラゴンの翼と同じように、お前の腕も捻ってやる!!

そうすれば少しは速く喋れるようになるはずだ!!!」

ゴリラはエルマーの両腕を掴み、捻ろうとする。

しかし、突然手を離して胸を引っ掻き回した。

「すべてのノミに死の制裁を!」

怒り狂いながらゴリラが言った。

「奴らは一時の安らぎすら与えてくれない。

オーノ! ニノミヤ! アイバ! サクライ! サカザキ! タカミザワ! ここに来て胸のノミを取ってくれ! 痒くて死にそうなんだ!」

呼びかけに応じ、6匹の猿がヤシの木から降りてきてゴリラの胸毛をとかし始める。 

「まだいるぞ!」

「全力で探しています。

でも、奴らはかなり見えにくいのです。

知っていますでしょう?」

6匹の猿が答えた。

「知っているとも。

だが、さっさとしろ!

俺には仕事があるのだからな」

ゴリラはエルマーに向かって、とびっきりのウィンクをした。

「嗚呼、ゴリラさん…。

僕のリュックには、じろじろ眼鏡が6つ入っています。

ノミ退治に役立ちますよ」

エルマーはじろじろ眼鏡を取り出し、猿たちに渡した。

「きっ、奇跡だ!

数多のノミを簡単に発見できるぞ!」

猿たちは鬼のようにノミを取り始めた。

マングローブの茂みからも更なるサル軍団が現れ、じろじろ眼鏡でノミを見ようと群がり始めた。

空前の大ブームである。

いつの間にかゴリラは猿に完全包囲されて、エルマーの姿を確認することが出来なくなってしまった。

当然、腕を捻ることも出来ない。

「残念、無念、また来週〜!」

エルマーはしたり顔で捨てゼリフを吐いた。

つづく…

 


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MY FATHER’S DRAGON  第22話 [エルマーのぼうけん]

エルマーは腹ペコリーナだった。

そこで、4つのバヤリースを食べることにした。

もはや自慢のもち肌も、ザ・シンプソンズ並に黄色くなりつつあった。

食休みをしていると、あのイノシシの声がした。

エルマーは急いでバヤリースの皮を片付ける。

「この目で見ていなかったら信じられなかっただろうね。

でも事実なんだよ。

トラ達は正座をして、賑やかにガムを噛んでいたさ。

サイは牙を磨くことに没頭していて、誰かが脇を通り過ぎても気がつかなかったんだ。

奇妙だろ?」

「愚の骨頂だな!」

もう1匹のイノシシが、歩きながらエルマーの近くで言った。

「絶対に真実をつきとめてやる!

じっちゃんの名にかけて!」

声はエルマーの側を通り過ぎ、カーブを曲がっていった。

エルマーは焦っていた。

ライオンがたてがみをリボンでとめているのを見られたら、自分の身が危ないと思ったからだ。

すぐにエルマーは歩きだし、十字路へやってきた。

そこには標識があり、『直進は川の始まり。左は岩の連なり方面。右はドラゴンフェリー』と書いてあった。

標識を見ていると、足音が聞こえた。

エルマーは標識の後ろに隠れる。

すると、雌ライオンが偉そうに広場に向かって行くのが見えた。

もしも彼女が標識をチラ見すれば、エルマーは捕まっていたかもしれない。

しかし彼女は必死にセレブを気取っていて、自分の鼻先しか見ていなかった。

あれはライオンの母ちゃんだろう、とエルマーは思った。

そして、もしそうならドラゴンが川のこちら側にいることになる。

エルマーは、もうイヤっ! というくらい走った。

ところが、ドラゴンフェリーは予想以上に遠い。

やっとの思いで辿り着いた時には、既に夕方になっていた。

クタクタになりながら辺りを見回す。

けれど、ドラゴンは何処にも見当たらない。

反対側に帰ってしまった後だったのだ。

「なんか悔しいや…」

エルマーはヤシの木の下に座り、少し泣いた。

ところが、いきなり大きくて毛むくじゃらの何かがジャンプしてきた!

そして、それは大きな音をたてて目の前に着地した。

つづく…

 


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MY FATHER'S DRAGON 第21話 [エルマーのぼうけん]

「誰だい?」

ライオンは吠えた。

「エルマー・エレベーターです」

「何処へ行くつもりなんだい?」

「家に帰るのさ!」

エルマーも開き直ってタメ口で返す。

「なるへそ!

今はプンプン気分だから、お前を食ってやる!」

ライオンはエルマーを持ち上げ、肉付き具合を調べた。

「どうしたんだい兄弟!

俺を食べる前に、どうしてそんなにキレているのか教えてよ」

「たてがみさ」

ライオンは、エルマーを何口で噛み切れるかを計算しながら言った。

「このひどい絡み方を見てよ。

許し難いだろう?

でも、どうすればいいのか分からない…。

母ちゃんがドラゴンに乗って、今日の午後に帰ってくるんだ。

この様を見られたらお小遣いを止められちゃうよ。

母ちゃんはダメージヘアがこの世で1番嫌いなんだ。

いずれにしてもお前は食うけどね。

最後に言い残すことはあるかい?」

「1分だけ待ってよ」

エルマーはひらめいた。

「僕は、たてがみを美しく整える道具を持ってるよ。

リュックに入っているんだ」

「マジで?」

ライオンはこの話に釘付けだ。

「今すぐちょうだい!

もしくれるなら、おやつの時間までお前を食べないかもしれないよ」

そう言うと、ライオンはエルマーを地面に降ろした。

すぐさまエルマーはリュックを開き、くしとヘアーブラシとそれぞれ色の違う7つのリボンを取り出す。

「見て!

これから君の前髪を使って実演してあげるからね。

最初はブラッシングするんだ。

小枝やもつれにサヨナラできるまでやるんだよ。

それが終わったら3つに分けて、こんな風に編んで端をリボンでとめてね」

エルマーが一連の作業をしている間、ライオンはそれをうっとりとした目で見ていた。

「ブラボー!

オー、ブラボー!」

リボンを結ぶと、ライオンは満面の笑みになっていた。

「自分でやってみるよ。

上手く出来るか見ていてね」

エルマーはくしとヘアーブラシを渡す。

ライオンは即座にたてがみをとき始めた。

彼はブラッシングに全神経を集中していたので、エルマーが去ったことにも気が付かなかった。

つづく…

 


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